読書記録③:ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実(★★★★☆)

読書

感想

他がやっているからといってその手法が正しいとは限らないぞ、というのが本書の一貫したメッセージ

一般的にプラスと思われているM&Aなどの経営戦略は本当に良いものかどうか、疑問を投げかけている。実際のビジネスに役立つ内容というよりは、読み物として面白い本

世の経営者はカッコつけで、偶然当たっただけの戦略なのに後からそれらしいストーリーを作っただけじゃね、とは著者の弁

また、会社は大企業であれば是という風潮があるがそれが本当なのか、実際の研究結果や事例を用いて説明している
その話、因果関係あってる?という根本的な問いの重要性が改めて思い知らされる

あと多分著者はかなりのひねくれ者なのだが、ひねくれ者だからこそ当たり前に疑問を呈することができるのだろうと思う
何にでも疑問を投げかける姿勢、大切!

評価:★★★★☆

こんな人におすすめ

万人受けする内容なので、ビジネスパーソンなら誰でも

良かった点

・「WHY JAPANESE PEOPLE!?」ばりに世の中のアタリマエと思い込んでしまっている事象に切り込んでいくのが痛快で面白い、「確かに変だ!」という気付きが得られること請け合い
・「前任がやってたから〜」とか「他の人もやってたから〜」という判断軸で行動するのがいかに愚かしいことかよくわかる

悪かった点

・「ヤバい経営学」というタイトルだが、別に経営学の解説本ではないので、そのつもりで読むと肩透かしを食らう。タイトルを変えたほうが良いと思う
・海外本あるあるだが冗長で今何の話をしているのかよくわからなくなってくる

書籍情報

著者名:フリーク・ヴァーミューレン
出版社:東洋経済新報社
出版日:2013/3/1
ジャンル:ビジネス書
ページ数:326ページ

ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実(amazonリンク)

タイトルとURLをコピーしました