読書記録⑫:ヤバい経済学(★★★☆☆)

読書

感想

「ヤバい経営学」が面白かったのでこちらも読んでみた。
これは経済学の話か?というのが率直な疑問だが、読み物としては面白かった。

まとまったテーマはないがざっくり言うと、「行動の裏にあるインセンティブを考えろ」とか「通念は疑ってかかれ」とかそんな話が書いてあった。

特に相撲の話は興味深い。
相撲は8勝(勝ち越し)すれば番付が昇格(=給料UP)するので、7勝7敗の力士が勝つインセンティブはとてもデカイ。
そこで、7勝7敗の力士の勝率を調べたところ、通常の取組(約5割)より遥かに高い勝率(約8割)になった、というもの。
つまり八百…ゲフンゲフン

著者は恐らく情報の非対称性を売りにしている専門家や仕事が嫌いで、不動産屋のことをKKKに例えて話していた。
KKKはその存在の謎さを利用して恐怖心を大衆に植え付けていた、不動産屋は顧客が情報を持たないのを利用して自分にとって都合の良い物件ばかり押し付ける。
この構造は一緒だ!という論理展開

見えてるものを鵜呑みにすんな行動の裏を考えろ、とか、この事例は因果と相関を混同してない?みたいなことを実例を用いて説いてくれる本でした。
経済学は何も学べないけど(どっちかっていうと統計学?)、読み物として面白かったです。

評価:★★★☆☆

こんな人におすすめ

・万人受けすると思います!

良かった点

・当たり前に疑問を投げかけており、新たな発見がある
・読み物として面白い

悪かった点

・経済学は関係ない気がするので、経済学勉強したいんや〜という人には不向き

書籍情報

著者名:スティーヴン・J. ダブナー / スティーヴン・レヴィット
出版社:東洋経済新報社
出版日:2007/4/27
ジャンル:ビジネス書
ページ数:448ページ

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