読書記録⑭:人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学(★★☆☆☆)

読書

感想

題と表紙の奇抜さに惹かれて買ったが、正直自分には合わなかった。
卑近な例を用いて、その裏にはこんな行動経済学の効果があります!と説明する本。
冒頭の、客の要望に応えて作ったサラダマックが全然売れなかった話は面白かったが、そこでキャッチーなネタが尽きた感…

前半こそ行動経済学の話が主で、なるほど!と思う内容もあったが、中盤からは著者の主張を主に行動経済学を取って付けたような話が増える。結局何が言いたいのかよくわからず。

あれもそれもぜーんぶ行動経済学のバイアスなんです!的な論調で書かれており、「なんかそういうデータあるんですか?」となった。

デフォルトで太字で書いてある部分があるのも好みに合わない。太字で書かれたらそれこそ「アンカリング」されちゃう。
章初めのエピグラフ的な昔話も意図がよくわからん、題の「悪魔」も文中で無理やり使ってる感。マーケティング感があってちょっと…

こんなこと書く私にも何らかのバイアスがかかっているのでしょうね…

評価:★★☆☆☆

こんな人におすすめ

・誰でも…データとか求める人には合わないかも

良かった点

・色んなバイアスの種類があることがわかりました

悪かった点

・何でもかんでも行動経済学に結びつける感じでくどい
・論文等の出典が書いてない(あるのはそれっぽい引用元の本だけ)
・そこはかとなく漂うマーケティング感

書籍情報

著者名:松本 健太郎
出版社:毎日新聞出版
出版日:2020/7/11
ジャンル:ビジネス書
ページ数:336ページ

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