読書記録⑰:戦略質問(★★★☆☆)

読書

感想

戦コンやってる友人からの勧めで買ったが、SIのPJが主戦場である私の読む本ではなかったかな。。
戦略PJの期間は約3ヶ月が一般的だが、少人数で効果的な質問を交えつつ議論すれば1時間程度で提案内容の8割は見えてくる、今回はその質問内容や意図を紹介するぜ、というのが趣旨

当書では「ウォールーム(War Room)」が激推しされている。(「ウォールーム」という言葉は一般的なものなのだろうか?)
ここでいう「ウォールーム」とは、少人数かつ短期間で実施される戦略会議のこと。
少人数でやるので、思い切った意見を促しやすいらしい。この本は著者の豊富な経験に基づいて書かれており、恐らくその通りなんだと思う。

しかし、年単位のPJが基本で、かつ手戻りにならないよう関係者の利害を調整しつつ慎重に進めるSIのPJには、この考え方は馴染まない気がした。。
また、この本のクライアントの想定が役員レベルなので、それもまたSIのPJと違う(当事者意識とか視座の高さとか)。
ということで、本に書いてあることを試そうにも試す機会ないわ!というのが所感

書いてあるのは自己の経験に基づいた含蓄ある事だろうなと思うので、万が一私が戦略案件やることになったら再読したいな、という本でした(ないけど)。
実務を伴わない勉強は定着しないと思っている自分としては試す場面がない…おそらく、戦略案件をやっている人にとっては「あるある!」と刺さること請け合いなのかなと思った。

評価:★★★☆☆

こんな人におすすめ

・戦略案件に携わる方

良かった点

・著者の実体験から学んだ戦略案件に関する教訓が記載されており、学びがある

悪かった点

・戦略やらない人にとっては想像しにくい世界…

書籍情報

著者名:金巻 龍一
出版社:東洋経済新報社
出版日:2021/10/29
ジャンル:ビジネス書
ページ数:271ページ

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