【SAP】電子銀行報告書インポート機能について解説【FI-AR】

SAP

こんにちは、ばいおです。

今回は、電子銀行報告書インポート機能について記載します。

電子銀行報告書インポートは入金処理・入金消込処理で使用するので、FI-ARモジュールの担当者は理解が必須となる機能かと思います。

この記事では、銀行報告書インポート機能とは何か、どのように使用するかについて解説します。

電子銀行報告書インポート機能とは

電子銀行報告書インポート機能とは、その名の通り、電子銀行報告書をSAPで取込する機能です。

この機能を使用して、入金に関わるFBデータ(※)を取り込むことで、SAP上で入金処理および債権消込処理をすることができます。
(※FBデータについては後述)

尚、この機能は、プログラム「RFEBJP00」より実行されます。

FBデータとは

前述したFBデータについて解説します。

FBデータとは、全国銀行協会(略して「全銀協」)が定めている全国の銀行共通のフォーマットで作られた振込用データのことです。データはテキスト形式になります。

FBデータは、振込先銀行や口座番号、金額といった振込に必要なデータで構成されています。

また、FBとは「Firm Banking(ファームバンキング)」の略で、銀行と企業を通信回線で結び、その回線から振込や引落し等を行えるサービスのことです。

FBデータを使用して入金処理や支払処理を行うためには、企業と銀行の間でFBデータを使用する契約を結ぶ必要があります。

FBデータについては、色々な銀行がフォーマットやサンプルを掲載しているので、実際にググるなどして調べるとイメージが湧くと思います。(共通フォーマットなのでどこも同じ内容ですが)

参考までに、みずほ銀行がFBデータのフォーマットを掲載しているサイトのリンクを貼ります。
https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/ebservice/cb/ebusiness/e_manual/pdf/e_manual_kokunai_extra_2.pdf

尚、FBデータにも用途に応じた色々なフォーマットがありますが、入金で使用するのは「入出金明細照会」のフォーマットになります。

電子銀行報告書インポート機能の使い方

では、電子銀行報告書インポート機能を使用して、FBデータを取込する方法について解説します。

今回は、ローカルファイルから直接FBファイルをSAPにインポートする場合の手順になります。

手順①:トランザクションコード「FF_5」を打つ

電子銀行報告書インポート機能のトランザクションコードは「FF_5」です。

また、SAPメニューから遷移することもできます。パスは以下の通り。

SAP メニュー -> 会計管理 -> 財務会計 -> 銀行 -> 入金 -> 銀行報告書 -> インポート

手順②:各項目をチェックし、アップロードするファイルのパスを入力する

トランザクションコード「FF_5」を打つと、以下のような画面が表示されるかと思います。

「入力ファイル」にアップロードしたいFBファイルのパスを入力し、「データインポート」と「アップロード(改行あり)」にチェックを入れます。

バックグラウンドジョブから実行する場合は、ワークステーションアップロード」のチェックは外す必要があります。(「入力ファイル」のパスはアプリケーションサーバ上にする)

ちなみに、「和暦」という項目がありますが、ここには和暦の頭文字を入力します。
2021年は令和なので「R」ですね。平成時代はここに「H」と入力していました。

FBデータのフォーマットを確認すればご理解いただけるかと思いますが、FBデータに使用されているのは西暦ではなく和暦なので、FBデータ単体では西暦何年か判定することができません。

そのため、電子銀行報告書インポート機能では、和暦の頭文字を入力する必要があります。

手順③:実行ボタンを押下する

最後の手順です。

設定した内容に問題ないことが確認できたら、実行ボタンを押下します。

FF_5の設定内容およびFBデータに問題がなければ、入金伝票が転記されます。

このとき、インポートした入金FBデータが、事前に起票されている債権伝票とマッチングする場合、自動で債権伝票に対する消込伝票まで起票することができます。
(電子銀行報告書のカスタマイズ(後述)が適切に設定されている必要あり)

電子銀行報告書インポート機能に関連するテーブル

続いて、電子銀行報告書インポート機能に関連するテーブルを記載します。

FEBKO:電子銀行報告書ヘッダレコード

FEBKOはFBデータでいうところのヘッダレコードの情報が主に格納されているテーブルです。

入金口座や、FBデータの受領日、1FBデータ内の入金総額といった情報を保持しています。

FEBEP:電子銀行報告書明細

FEBEPはFBデータでいうところのデータレコードの情報が主に格納されているテーブルです。

電子銀行報告書インポート機能を使用して起票された伝票の伝票番号や転記日付、FBデータの各明細の入金金額といった情報を保持しています。

補足事項

最後に、電子銀行報告書インポート機能に関する補足事項を記載します。

補足①:全く同じFBデータを二度以上取り込むことはできない

電子銀行報告書インポートのテスト時によくハマる罠ですが、全く同じFBデータを二度取り込もうとすると、キー重複が起きてエラーとなります。

FBデータの日付の値を変えることで解決するので、何回もFBデータをインポートする必要がある場合は、面倒ですが都度日付を変えてインポートしましょう。

補足②:電子銀行報告書インポートのカスタマイズ

今回ご説明した電子銀行報告書インポート機能ですが、正常に実行するためには事前にカスタマイズをする必要があります。

カスタマイズの設定方法は、少々複雑なので詳細な説明は今回は割愛します。
ざっくりいうと、電子銀行報告書インポート機能でデータを取り込んだ時にどのような勘定や転記キーを使用するか等を設定します。

SPROのパスは、財務会計 -> 銀行関連会計 -> 取引 -> 支払処理 -> 電子銀行報告書 -> 設定: 電子銀行報告書グローバルセッティング

おわりに

今回は、電子銀行報告書インポート機能について解説しました。

FIを導入するプロジェクトでは、まず使用している重要な機能かと思います。
この記事を読むことで、電子銀行報告書インポート機能への理解が深まれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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