ばいおです、久々の投稿です。
年始で時間があり、私もSAPに出会ってからそこそこ年次を重ねて思うところがあり、書きました。
SAPやめてーなー、とかうまくいかないなーって思っている人がいたら多少は参考になると思います。
あと、ハードワークを推奨している文章なので、ワークライフバランス命!って方には全く刺さらない点はご了承ください。
特徴①:自チームの領域を飛び越えられる
SAP導入PJはモジュールごとにチームが組成されるため、縦割り組織になりがち。
ただ、SAPに触れたことがある方ならわかると思うが、実際にはモジュール間は密に繋がっており(これがSAPの良いところなのだが)、チーム間で検討すべき事項も多いです。
最悪なのは「それは〇〇の領域なのでうちは知りません」と突き放す態度。徒に仕事を増やしたくないのだろうが、その態度はPJの進捗を妨げ別チームの人の顰蹙を買うばかりか、自己の成長も妨げてしまいます。
そんな中チームを跨ぐ検討事項があった際に、他チームを巻き取るくらいの勢いで推進できる人は強いです。他モジュールの知識も吸収でき、SAP全体の動きの解像度がグッと高まっていくでしょう。
また、領域に依らず誰かが推進しないといけない場面で、手上げできる人も優秀なイメージです。
例えば、チーム共通で使用するテンプレートを検討する場面で、「誰か詳しい人がいい感じにしてくれるだろう」と放置するのではなく、自分で考えて「こうした方がいいんじゃないか」と発言できる人は素晴らしいです。
発言が難しい場合は考えるだけでもいいからやってみてほしいです、どんな場面であれ「人任せ」な態度をとっているうちは中々成長できません。
特徴②:聞く前に自分の手を動かして調べ抜く
SAP全然わからない、わからないことだらけ、
わからないことだらけだけど、SAPの場合、幸運なことに問題解決のヒントはそこら中にちらばっています。
例えばそれは、SAP Help PortalやCommunityだったりPJの要件定義書・設計書だったり、先駆者のブログだったり…当然、SAP実機で動確するのも効果的です。
そういった自分の手で動かして調べ抜くステップを怠って、詳しそうな人に聞いて終わりにするのはできるだけ避けたいです、時間の問題もあるとは思いますが。
答えをもらうのは簡単だけれども、そうして得た答えは自分の血肉になりません。
もし自分の知り得る限りの手段を尽くしてそれでも尚わからない問題であれば、勿論それは聞くべきです。
ただ、その場合でも答えを聞くだけで終わりにせず、回答者がどうやって答えを出したか、その考え方・調べ方を尋ねると、何か新しい発見に繋がるかもしれません。
特徴③:相手へどう伝わるか常に考えている
お客さんからしたら「知らんがな」とか「この会社大丈夫?」って思われそうなことを平気で言ってしまっている人がいます。
例えば、何かのタスクが遅れてしまった際に、「社内トレーニングがあって間に合いませんでした」なんて発言をしたり、何らかのシステム障害が起きた際に、「うちの開発チームがダメで障害になってしまいました」なんて発言をしたら、お客さんはどう思うでしょう?
発言者からしたらどちらも事実なのでしょうが、あまりに自分本位すぎて、クレームだってもらうかもしれません。
優秀だなと思う人は自分の言動が相手にどう捉えられるか、相手の立場に立って考えて注意深く発言をしています。
言う必要のないことは言わなくていいし、もしやらかして謝罪が必要な場面でも、やらかしの原因と今後の対策をセットで伝えれば相手はきっと安心することでしょう。
この辺りは私激推しの「桜井政博のゲーム作るには」チャンネルにある「お客さんに説明できるの?」という動画でわかりやすく解説されているので是非見てほしいです。
特徴④:業務外でもキャッチアップをしている
これは業界問わずだと思いますが、やはり業務外の時間でもキャッチアップに励んでいる人は強いです。
SAPコンサルはSAP含めたシステムに関する知識だけでなく、業務知識も求められます。
また、法制度は年々変わるので、そのキャッチアップも必要となります。
昨今の例でいうと、インボイス制度。私はインボイス制度を末代まで恨みます。
こういった法制度のキャッチアップはベテランだろうが新人だろうが関係ないので、いち早く情報を仕入れ展開できれば一目置かれる存在となれます。
PJの性質にもよりますが、英語でのコミュニケーションを必要とされる場面もこの先出てくるかもしれません。
忙しい中、自学自習で英語の習得に励み、英語での会議のファシリテートもできるようになった、みたいな話があれば最高です。
まとめ
ここまで読んでくれた方なら察したと思いますが、SAPコンサルはとにかく時間をかけて地道に取り組まないと大成できません。
ワークライフバランス重視する方がこの文章を見たら、きっとSAPコンサルはなりたくないなと思うでしょう…
ただ、その分見返りは大きく、高水準の年収や転職市場でも引くて数多なITスキルを獲得できます。
ある程度の経験を積んで独立すれば年収2000万オーバーも夢ではありません。
たまに、「キラキラコンサルを思い描いてきたのに、よくわからんシステム導入なんてやりたくない」と秒で去っていく人がいますが、本当にもったいないと思っています。
私はBPR系のコンサルと一緒になることもありますが、システム導入を経験しているかいないかでは雲泥の差があるように感じています。
今後SAPを続ける気がないとしても、1つのPJをやり切った経験はどこでだって役立つはず、似た業界であれば…
そういうわけで、SAPやめてーなーとか、うまくいかないなーって思っている人に対する、とにかく時間かけて1つ打ち込んでみては、という身も蓋もないメッセージでした。
おわり